こんにちは。
今回は字幕セクションの葉月、萌瑛をゲストに迎えます。
BACK STAGE初の3人の対談!
どうなるか楽しみですね!
よろしくお願いします。
早速ですが、字幕セクションの大まかな仕事内容を教えてくれる。
最初に台本をもらってキックオフまでに日本語訳(直訳)をして、キックオフしたらPowerPointにキャストのセリフのスピードに合わせて一個一個字幕を作っていきます。
今回のスライド枚数はどれくらいなの?
今回はめっちゃ少ない。
暗転用の真っ黒のスライドがないのもあるけど…
スライドの枚数でいうと、"Alive"が1700枚、"Over"が2700枚で、今回が1300枚。
今回は歌とかで字幕つけない部分もあったから。
キャストの心情を歌ったわけではない、物語りが進む上で訳す必要のない歌は訳してない。
原作singのために作られたオリジナル曲はほぼ無いからキャストの心情が直に反映されているわけではないしね。
でも、思い返すと2700枚ってすごいよね!
1公演で2700回enter key押すんでしょ⁉︎
葉月のキーボードのenter keyだけ沈んでるでしょ(笑)
ずっとポチポチやってた(笑)
続きまして、直訳から1枚のPowerPointに訳す難しさについて聞かして!
日本語力が乏しい...
英文見て、言いたいことはわかるのに、それをスライドにしたら15文字程にまとめるってことが私の語彙力の乏しさにより苦労しました。
葉月さんや舜さんに相談して「それイイねぇ」みたいに、私は人の力を借りることが多かったですね。
日本語って難しい‼️
1文を1スライドにするって感じ⁉︎
なんかそれも言うスピードや内容の濃さにも依るんですけど、まだ初心者なんで…
葉月さんみたいなプロになると感覚でわかってらっしゃるんですけど、私は大事じゃないところを入れちゃったりとか、そういう感覚が難しいですね。
英語だと"I","YOU"とか主語が入っるんですけど、日本語で「私は」「あなたは」ってそんな言わないじゃないですか⁉︎
その辺が難しかったです。
最初の直訳では”I”の文も「私は〜」って訳してもいいけど、スライドにする時に「私は〜、私は〜」って続くのも変だし、切り捨てるところの難しさがあると。
1スライドの量の感覚は葉月プロも最初は難しかった⁉︎
うん、私が最初やった時は1st スルー(通し)見てからパワポをやったのね。
そこで、先輩から「息継ぎするところを見て、そこで切ったら良いよって」アドバイスをもらったからそこで切った。
スルーの時、字幕セクションの人はそこを見てるんだ。
うん、めっちゃ長くても一息で言ってたら短く訳す。
前回の"Hamilton"はラップも多かったから難しかったでしょ⁉︎
ずっと曲聴いて、英文読むみたいにスラッシュつけて、スラッシュ毎に意味をつけてやってた。
そうなんだ。
今回の公演で難しかった部分はある?
具体的に言うと、Lanceの口調、気の強さを表現することですね。
1人1人キャラによって口調の違いもあるので、その辺はキャストと話し合って決めました。
私は、今回"come on" がめっちゃ出てきて、絶対全部意味違うじゃん⁉︎
そういうのが難しい。
喋り言葉、日常会話フレーズとかが難しい。
わかります。
"How are you?"とか、日本語で調子はどう?とか言わないから絶対(笑)
そういうのは不自然にならないようにしないとですよね!
あと、字幕でニュアンスを伝えるのは難しい!
例えば、「わかった」ってセリフも"実は納得してない感"があるとか。
それは私は演技にもかかってるとも思いますよ。
演技と字幕が合わさって、伝えたいことが伝わると思うので。
そうだよね!
文字で"実は納得してない感"とかは出せないもんね(笑)
2人とも難しかった点言い出したら止まらないからこの辺で!
でも今回から字幕2人体制じゃないですか。
やり易いんじゃないですか?
オンラインってことで思っていた字幕とは違うんですけど、葉月さんは優しく教えてくださって、やりながら引き継ぎをさせてもらってるので実践的に学べています!
葉月はどう?
2人になって仕事量が減るから楽になったけど、今まで1人で自由にしてたから、自分が訳をこうだと思っても、どこまで突っ込んでいいのかとか、そういうところは難しかったね。
一文訳したとしても、十人十色というか、個性が出るので、お互い譲り合うところと言い合うところのバランスがあるから難しいところもあると。
でもやっぱり、わからなかったら相談できるのがいいよね!
相談できる相手がいるのは大きいよね。
最後に字幕としての見どころ教えてくれる⁉︎
今回の字幕の作品としての見どころは、役毎に葉月さんと私で字幕担当を分けたんですよ。
だから偏らない口調や言い回しに…
乞うご期待‼️
乞うご期待ですか(笑)
訳の分担はシーン毎とかじゃなくて、そういう分担の仕方なんだね!
誰がどの役を訳したの?
私がMoon、Miss. Crawly、Meena、Meenaの家族、Ash、Lance、Becky、Judith、Eddieです。
で、私がRosita、Gunter、Norman、Johnny、Daddy、Nanaだね。
ナナ楽しみだな(笑)
ナナって口調がねっとりしてそうじゃん!?
ねっとりしてると思うよ(笑)
でも、ナナのねっとり以外にも見どころはあって、ラストのシーン15(原作では劇場跡地に仮設劇場を作り、コンサートを開催するシーン)の歌はキャストにヒアリングして、どんな想いを持って歌ってるかを聞いて作ってるので注目です。
そこの歌は訳があるんだね。
そう。
でも、ロジータの("Shake It Off")はなしにした。
意図は?
ロジータが変われたのをステージ(パフォーマンス)で表現したいから無しにした。
字幕があるとそっちを見ちゃうから。
うん、字幕だけを追っちゃダメですよ!
字幕がないところも意図を持ってやってるので、字幕がない理由も考えながら見るのも良いんじゃないでしょうか⁉︎
字幕の見どころを聞いたのに、まさか「字幕だけを追っちゃダメ」と言われるとは!(笑)
それでは今回のBACK STAGEはこの辺で!
ありがとうございます。
字幕セクションは今までの小屋でやる公演では座席の場所やプロジェクターの光量により、見えずらさの問題を抱えていました。
しかし、映像公演の今回はそのような諸問題を振り払うことができ、字幕セクションの字幕をすべての人に楽しんでもらえることができます!
ぜひ、字幕セクションの字幕にも期待しててください。
今回のBACK STAGEのゲストは字幕セクションの葉月と萌瑛でした。
次回もお楽しみに〜👋